素材の可能性
鉄は、高強度な素材です。現在の加工技術からすれば、スチールシートは自由偏在です、そして、断熱と劣化も技術力の進歩で克服され、応用と開発の可能性を秘めた素材です。性能と意匠の自由性は、他にみあたらないと思います。
建築への思い
建築は、特定の場所とクライアントに対する提供であり、この世界にただ一つの存在である。その固有性の空間体感が、機能を越えた魂や感性に響く居心地良さを提供し、時を超える要素であり、文化に繋がものです。
家づくりについて
快適なすまいとは、当然、敷地の場所性を読み、自然の環境的配慮を考え、空間の設定を行う、そして、日常生活の現実的な問題を解決し、さらには、非日常的な、例えば、クライアントの個人的な思いや夢のような事、住まい手の感性を刺激する要素など、その両者を合わせたものです。そして、現実のコストや技術力によって具現化させる挑戦が建築家の住まい作りであると思います。
木村博昭作品展(株式会社シンエイ主催)