この度の東日本大震災のはじまりから1週間後の3月18日、数人の関ボラメンバー(加藤、木村、 久保、野崎、米原)が集まり,被災地支援について話し合いました。阪神大震災後の活動から約 15 年、 関ボラの活動は長らく休眠状態でしたが,この度の東北・関東の甚大な被災に対して,関ボラとして 何らかの支援活動をしたいと考え、急遽話し合った次第です。
時代や状況も変わりましたので、我々の支援方法もかつてとは違ったものになると思います。関ボ ラの活動経験からいえば、我々が直接被災地での支援活動を展開する事は合理的ではなかろうし、これから出来る事を考えると、後方支援や復興段階での応援などが適切であろうと思います。おそらく 被災地周辺のアトリエ事務所の建築家達は、かつての我々関ボラメンバーの様に、最前線の支援活動 に携わるはずだと考えています。彼らを後方支援することこそ,関ボラにふさわしい被災地支援であるとの意見で一致しました。しかしまだ具体的には、現地の活動組織、建築家とのコンタクト先はわかっていません。
関ボラには、活動資金の残金が長年残されていました。皆さんが折々に支払われた会費、寄付金や HAL 基金、神戸市受託金等の残りです。これまでこの資金の使途については、何人かのメンバーと国 内外の災害時に寄付する案等、話し合ったことはありましたが、メンバー全体にはかることもせず、 手つかずのまま今に至っております。
しかし今こそ、この関ボラ資金を使って、東日本大震災の被災地支援をしたいと考えています。またこれを原資に、さらにメンバーの皆さんと再び協力し合って、多方面から義援金を募り,関ボラ基 金を創設してはどうかと、先日の話し合いで提案がありました。その基金を被災地周辺の建築家(特 にアトリエ事務所)が行なう復興支援の様々な活動に対する助成金にできればと考えています。かつて関ボラメンバーが、震災直後に活動を開始した時、長期に渡って手弁当で全ての経費をボランティ ア自身が自ら支払い、その負担は厳しいものでした。できるだけ早く、義援金を現地に届けることが できれば,より有意義な支援になると思います。
まだ具体的な支援先もはっきりしませんが,関西建築家ボランティアを再起動し、このような方向 で支援活動を行っていきたいと考えています。まずはメールアドレスのわかる関ボラメンバー(当時 はファックスでした)にお知らせいたします。ご協力をよろしくお願いいたします。
被災地支援には、まだまだ時間が必要に思える状態です。他にも様々なご意見やアイデア、支援情 報等をお知らせください。順次、皆さんへのご報告をしていきたいと考えております。
木村博昭