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Ni House 神社の鎮守の森に隣接する三角形の小敷地に、南東面を森に対して開放し、表道路側と北面は、風抜き開口のみのスチールシートにより閉ざし、プライバシーを確保した。奥行きのある自然を体感出来るように、リビング、キッチンは、2階にテラスと連続して配置し、森の借景を取り込んだ。住居の構成は、この浮遊する家族共有の場を挟み、中央の視覚的な階段で上下空間を繋ぎ、1階に個室、アトリエを兼ねた土間玄関、3階に個室があるというものである。<br /><br />建築全体は、コの字に加工された9mm厚のスチールシートの壁面とアルミサッシュ(ペアーガラス)によって包み込むS造の在来工法による構成である。それは、断熱材と仕上げを含めても100mm厚の薄肉の外壁面で、小住宅での有効床面の確保とごく一般的な住宅でも、その強度および断熱性能上も信頼性の高い有効な選択であると考えている。壁面として9mm厚のスチールシート材は、その質感は別としても、充分過ぎる程に強度はある。当然、スチールシート厚が薄くなるにつけ、取り扱いとシート自体の加工は容易いで軽量化するが、しかし反面、外装材料としては特に腐食と断熱性能の対策に現状では不安がある。また細かなパネル的制作の手間どる加工となりコスト高にも繋がる。強度の問題以上にスチール厚の選択は慎重さが伴うものである。スチールシートの外壁は、半プロダクト的な工場制作の行程に時間が費やされが、実際の現場での作業は短縮出来るのは確で効率的である。 <br /><br />Ni House 神社の鎮守の森に隣接する三角形の小敷地に、南東面を森に対して開放し、表道路側と北面は、風抜き開口のみのスチールシートにより閉ざし、プライバシーを確保した。奥行きのある自然を体感出来るように、リビング、キッチンは、2階にテラスと連続して配置し、森の借景を取り込んだ。住居の構成は、この浮遊する家族共有の場を挟み、中央の視覚的な階段で上下空間を繋ぎ、1階に個室、アトリエを兼ねた土間玄関、3階に個室があるというものである。<br /><br />建築全体は、コの字に加工された9mm厚のスチールシートの壁面とアルミサッシュ(ペアーガラス)によって包み込むS造の在来工法による構成である。それは、断熱材と仕上げを含めても100mm厚の薄肉の外壁面で、小住宅での有効床面の確保とごく一般的な住宅でも、その強度および断熱性能上も信頼性の高い有効な選択であると考えている。壁面として9mm厚のスチールシート材は、その質感は別としても、充分過ぎる程に強度はある。当然、スチールシート厚が薄くなるにつけ、取り扱いとシート自体の加工は容易いで軽量化するが、しかし反面、外装材料としては特に腐食と断熱性能の対策に現状では不安がある。また細かなパネル的制作の手間どる加工となりコスト高にも繋がる。強度の問題以上にスチール厚の選択は慎重さが伴うものである。スチールシートの外壁は、半プロダクト的な工場制作の行程に時間が費やされが、実際の現場での作業は短縮出来るのは確で効率的である。 <br /><br />Ni House 神社の鎮守の森に隣接する三角形の小敷地に、南東面を森に対して開放し、表道路側と北面は、風抜き開口のみのスチールシートにより閉ざし、プライバシーを確保した。奥行きのある自然を体感出来るように、リビング、キッチンは、2階にテラスと連続して配置し、森の借景を取り込んだ。住居の構成は、この浮遊する家族共有の場を挟み、中央の視覚的な階段で上下空間を繋ぎ、1階に個室、アトリエを兼ねた土間玄関、3階に個室があるというものである。<br /><br />建築全体は、コの字に加工された9mm厚のスチールシートの壁面とアルミサッシュ(ペアーガラス)によって包み込むS造の在来工法による構成である。それは、断熱材と仕上げを含めても100mm厚の薄肉の外壁面で、小住宅での有効床面の確保とごく一般的な住宅でも、その強度および断熱性能上も信頼性の高い有効な選択であると考えている。壁面として9mm厚のスチールシート材は、その質感は別としても、充分過ぎる程に強度はある。当然、スチールシート厚が薄くなるにつけ、取り扱いとシート自体の加工は容易いで軽量化するが、しかし反面、外装材料としては特に腐食と断熱性能の対策に現状では不安がある。また細かなパネル的制作の手間どる加工となりコスト高にも繋がる。強度の問題以上にスチール厚の選択は慎重さが伴うものである。スチールシートの外壁は、半プロダクト的な工場制作の行程に時間が費やされが、実際の現場での作業は短縮出来るのは確で効率的である。 <br /><br />

Ni House

1999.05-2000.12

神社の鎮守の森に隣接する三角形の小敷地に、南東面を森に対して開放し、表道路側と北面は、風抜き開口のみのスチールシートにより閉ざし、プライバシーを確保した。奥行きのある自然を体感出来るように、リビング、キッチンは、2階にテラスと連続して配置し、森の借景を取り込んだ。住居の構成は、この浮遊する家族共有の場を挟み、中央の視覚的な階段で上下空間を繋ぎ、1階に個室、アトリエを兼ねた土間玄関、3階に個室があるというものである。

建築全体は、コの字に加工された9mm厚のスチールシートの壁面とアルミサッシュ(ペアーガラス)によって包み込むS造の在来工法による構成である。それは、断熱材と仕上げを含めても100mm厚の薄肉の外壁面で、小住宅での有効床面の確保とごく一般的な住宅でも、その強度および断熱性能上も信頼性の高い有効な選択であると考えている。壁面として9mm厚のスチールシート材は、その質感は別としても、充分過ぎる程に強度はある。当然、スチールシート厚が薄くなるにつけ、取り扱いとシート自体の加工は容易いで軽量化するが、しかし反面、外装材料としては特に腐食と断熱性能の対策に現状では不安がある。また細かなパネル的制作の手間どる加工となりコスト高にも繋がる。強度の問題以上にスチール厚の選択は慎重さが伴うものである。スチールシートの外壁は、半プロダクト的な工場制作の行程に時間が費やされが、実際の現場での作業は短縮出来るのは確で効率的である。

所在地
京都市左京区
延床面積
114.4㎡